Underworldの再生時間が長い曲ベスト10の後半戦です。
前回は6位まで紹介いたしました。
今回は5位〜1位を発表いたします。
第5位:Ancient Phat Farm Coat (19分44秒)
2005年に開始した、ダウンロード音源を短期スパンでリリースするプロジェクト「Riverrun Project」の第2弾としてリリースされた「Pizza for Eggs」に曲の一部が収録されたのが初出。
オリジナルのバージョンはiTunes StoreでリリースされたEP「JAL To Tokyo」に収録されています。
Underworldらしい、壮大な雰囲気の曲です。大自然の中で聴くと心地よさそうです。
第4位:215 Miles (20分03秒)
ついに20分の大台を突破しました。
シングル『Dark & Long』からの1曲。
ミニマルっぽい冒頭から徐々に盛り上がっていく展開が実にテクノです(?)
ちなみにこのシングル盤の3曲目「Most ‘Ospitable」は2017年のライブツアーでのUnderworld登場前に流れていた曲でした。
日本だと大阪での単独公演やULTRA JAPAN 2017ですね。
第3位:Thing In A Book (20分15秒)
こちらもシングル『Dark & Long』からの1曲ですが、4位の「Most ‘Ospitable」が収録されているものとはまた違ったフォーマットのシングル盤となります。
こちらは、古参のUnderwrldファンであればご存じの方が多いような気がします。
終始ループされつけるビートがとても心地よく、いつまでも聞いていたくなるような曲です。
なお、9分弱に短く編集されたバージョンが存在しまして、そちらは「Second Hand」という曲名で『1992-2012 The Anthology』のディスク3に収録されました。
そして2014年に発売された『Dubnobasswithmyheadman』のスーパーデラックス・エディションのディスク3にリマスターされての待望の再録となりました。
1994年の発表以来、長らくUnderworldの最長曲として君臨し続けていた当曲。
この記録は永遠に破られることはないと私は勝手に思っていました。
あの曲が登場するまでは…
第2位:Altitude Dub Continuum (31分11秒)
2019年発売のアルバム『Drift Series 1』ディスク6に収録。
はい、というわけで3位の「Thing In A Book」の記録を実に15年ぶり、10分以上更新しました。
わけあって当曲の紹介は1位と同時にさせていただきます。
それでは1位の発表です。
第1位:Appleshine Continuum (47分18秒)
2019年発売のEP『DRIFT Episode 2 “ATOM”』に収録。
かつて最長だった3位の「Thing In A Book」の再生時間を2倍以上ぶっちぎっての大幅な記録更新となりました。
2位の「Altitude Dub Continuum」と同じく曲名に”Continuum”という単語がついているわけですが、この2曲は元々Driftシリーズに収録されている原曲がありまして、それをベースにオーストラリアのバンド”The Necks”とセッションしたロングバージョンとなります。
ですので、ものすごく意地悪な言い方をすると、2位と1位は原曲を無理やり引き伸ばしたバージョン、ということになりますのでランキングに入れるべきか、入れまいか最初は悩んだのですが、まあ記録は記録ってことでランキングに入れました。
なので、個人的な1位は今でも「Thing In A Book」だと思っております。
というわけで、再生時間が長い曲ベスト10でした。
なかなか一般的には知られていないような楽曲が並んだ気がしますが、こういった長尺ナンバーこそUnderwordの真髄、と思ったりもします。
かつては入手難易度が高かった曲なんかもありますが、今となってはダウンロード配信やサブスクで容易に入手できる良い時代になったので、お暇なときにでもじっくりと聴いていただければと思います。