アーティストがライブ中にヘッドホンやイヤホンを付けているのを見ると、かっこいいと思いませんか?
私だけですかそうですか。
我らがUnderworldも勿論ライブ中に使用しているわけですが、いったいどのメーカーのどんなヘッドホンを使用しているのでしょうか?調べてみました。
なお、今回紹介するのはBeaucoup Fishツアーで世界各地を回っていた1999年以降の情報となります。
1999年〜2002年:MDR-Z600(SONY)
まず紹介するのはこちら、MDR-Z600。
DVD「Everything, Everything」をご覧になった方にはおなじみのモデルかもしれません。
現在は生産中止となっているのですが、発売されていた当時の価格は1万円台と、決して高価ではありませんでした。
プロのアーティスト=高級モデルを使っている、と勝手に思い込んでいたので意外だったのと、日本のメーカーであるSONYのヘッドホンを使ってくれていることが、日本人として少し嬉しかったですね。
2002年〜2003年:HD25(Sennheiser)
2002年の秋から使用されていたのが、ドイツのメーカーSennheiser製のHD25。
どのライブから使用しているか、というハッキリとした日付まではわからないのですが、A Hundred Days Offツアーの来日公演で10月に東京/大阪でライブを行った時は、上記の「MDR-Z600」を使用していたので、それ以降にHD25へ変更されたことになります。
こちらは1988年から販売されている超定番モデルですね。オーディオ好きで知らない方はいないでしょう。DJが使用しているのをよく見かけますし、TV番組でも実況アナウンサーがよく使用していました。
実は私も所有しています。
フジロック2003でカール・ハイドが付けているのを見て「かっこいい!」と一目惚れして購入したのですが、15年以上経った現在も現役バリバリで使用しています。
簡素な作りのため、故障しても各部品を取り外して簡単に交換できるようになっているのがとても良いです。愛着を持って長く使用できるヘッドホンと言えます。
2005年〜:カスタムIEM(Ultimate Ears)
2004年の活動休止を経てライブ機材を一新したUnderworld。
ヘッドホンを卒業してカスタムIEMを使用し始めました。耳型を採取して作成される、オーダーメイドのイヤホンですね。
メーカーは、この世界では先駆けとなったアメリカのUltimate Earsです。
当時のプレスリリースには以下のような文言が。
Ultimate Ears(アルティメイト・イヤーズ/1995年創立)社は、アース・ウインド&ファイアー、アンダーワールド、イーグルス、KISS、グリーン・デイ、(中略)、U2、リンキン・パーク、リンプ・ビズキット、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ザ・ローリング・ストーンズを始めとする数多くの有名なプロのミュージシャン達がステージで使用する世界最初の2ウェイ2スピーカーのUE-5 PROやバランスド・アーマチュアのスピーカーを3基搭載した2ウェイ3スピーカーのUE-10 PROを始めとするカスタムイヤモニターをデザインしている。
2005年当時の最高級モデルが「UE-10Pro」だったので、おそらくUnderworldもそれを使用していたものと思われます。価格は10万円を余裕で超えていた気がします。
2020年現在もおそらく同社のカスタムIEMを使用している思われますが、今は30万円近くの最高級モデルが存在するので、使用しているのはそちらなんですかね…。